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mercier

存在の数値

存在の数値を高めようとすれば、それを抑え込もうという動きがうまれる。 争いのない世界の実現を願うが、それは完全に停止した世界でしかありえない。 まだ見ぬユートピアとして思い描くものは、ありえるかもしれ […]

Fのこと

Fという友人といえば友人だが単なる知り合いだと言えばそうとも言える存在がいた。そんなくらいだから、向こうもこちらを友人と思っていないだろう。 Fの思い出を述べたい。 以前、金八先生のDVDセットを代わ […]

平凡に生きたいですか?

突然ですが、平凡に生きたいですか? そう聞かれたら、みなさんは戸惑いますか?私はちょっと戸惑います。 若い頃「平凡な人生が一番だよ」と年長者に言われ、反発を覚えたものでした。しかし、あるとき私よりも一 […]

少数派の我慢

私の職場は港湾の埋立地にあった。近くには物流施設、化学工場、郵便局などがあり、どれもが大規模なものだ。 パンデミックとなり、換気のため窓を開けることになった。 ところが、化学工場からの悪影響を杞憂し換 […]

「道をきく」ことにまつわるエピソード三選

ひとに道をきいたりきかれたりしたとき、色んな人間模様が現れますよね。 そこで、「道をきく」ことにまつわるエピソードを三つお届けします! 美容室で 母の知り合いの美容師さんがやっているお店で、息子さんに […]

終着駅

「妙に乗客の数がすくないな」そんなことを思ったのが最初だった。 各駅停車でひとりまたひとりと乗客が降りていく。気づけば、向こうの端の優先席に座る老人と私だけになっていた。 「おきなさい」 体を揺さぶら […]

カレーの苦い思い出たち

みんな大好きなカレー。食べる機会も多いので、カレーにまつわる色んな思い出がありますよね。そのなかで、ちょっとだけにがい思い出を。 【その一】いつだったか、吹田の市民会館でのこと。 そもそも市民会館に何 […]

哀歌

根源的に意味を欠いた世界では 金持ちも貧乏人もともに ほんとうには生きてはいない 世界が地獄のちゃちな模型だと 言うのであれば まだしも意味を持ってはいる 「共生だよ」と 力なく笑うベケットに 怒って […]

男性の高齢者は幸せを感じにくい?

男性の老人は幸福を感じにくいということは、各種のリサーチで明らかになっているようです。わたくしことくまちゃは中年ですが、いずれ老人になるのでとても気になるリサーチです。 そのなかで、老年期に幸福を感じ […]

映画『推手』のご紹介

『推手』はアン・リー(李安)の監督デビュー作。アン・リーは、アカデミー監督賞を二回、ゴールデングローブ賞 監督賞を二回受賞した台湾出身の映画監督です。 あらすじ 太極拳師範の朱老人は、息子夫婦とニュー […]

『北の無人駅から』のご紹介

筆者は、北海道に特別興味を持っているわけではなく、鉄道ファンでもないのですが、「これは読まなければならない本だ」と本書を一目見て思いました。 本書はたんなる紀行文ではなく、鉄道本でもありません。無人駅 […]