ひとに道をきいたりきかれたりしたとき、色んな人間模様が現れますよね。
そこで、「道をきく」ことにまつわるエピソードを三つお届けします!
美容室で
母の知り合いの美容師さんがやっているお店で、息子さんに髪を切ってもらったときのこと。
他に年配の女性客がいて、その相手をお母さんの方の美容師さんがしていました。
そのお客さんが美味しい料理を出す店の話をしていたのです。
興味を持ったお母さん美容師が場所を訊いたのですが、一向にどこにあるかつかめないようでした。
お客さんが言うには、「あまきた」からどうやって行くかを説明してましたが、その「あまきた」はどうやら「尼崎北警察」を意味するらしく、美容師さんのほうは「尼崎北高校」だと思ったようなのでした。
お手伝いのお姉さんが、「それ、きたけい、ですよ」と笑っていました。
場所の名前などをふだんどう略すのか、それぞれローカルなやり方があるので、どこでもだれにでも通用するとは限らないのだなぁ、と思いました。
散歩の途中に…
遠くまで散歩していたとき、住宅街をぶらぶらしていました。
と、腰の曲がったおばあさんに呼び止められ、道を訊かれました。
「グリーンランドはどこですか?」と。
?グリーンランド?そんな遠い北の国はここにはないぞ、と思い、
「すいません、わかりません」と答えました。
残念そうに立ち去ったおばあさん。
腑に落ちないまましばらく歩いていたら、驚くべきことがおきました。
グリーンランドがあったのです。
それはグリーンランドという名前の老人福祉施設でした。
ちなみにこの施設、今はもうなくなってしまったようです。
大阪の駅前ビルで
これはわたしの父のはなし。
隠居の身分である父は大阪をぶらりして旨いものを食べに行ったりします。
大阪駅南にある駅前ビルでのこと。
第二ビルを歩いていたら、女性に呼び止められたそうです。
そして、こう尋ねられたのです。
「第二ビルはどこですか」
綺麗な身なりをした三十歳前後の女性だったといいます。
待ち合わせの合言葉だったのでしょうか。
大阪の街を感じます。
まとめ
道を訊いたり訊かれたりするときに気をつけるべきことがいろいろありそうですね。
略称など不用意に使わないなど、思い込みや前提なく、相手の意図をしっかりくみ取ることが大切です。
遠い国の名を言われて、「無い」と決め込むのではなく、さまざまな可能性をひとつ考えてみるべきでしょう。これも思い込みは禁物ということです。
そうはいっても、あやしげな取引などに巻き込まれるおそれもありうるので、そこは十分気をつけて。
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